弘化3年に間口10間、奥行き8間の大伽藍であった本堂が焼失し、9年後の安政3年に再建されたのが現本堂である。本尊の阿弥陀如来座像は、落陽の仏師春日の作。
「木造観音菩薩像・木造勢至菩薩像」 ※山形市有形文化財
観音菩薩立像、勢至菩薩立像ともにヒノキと思われる一木割矧(いちぼくわりはぎ)造りで、阿弥陀如来座像の脇侍として製作された。観音菩薩立像は両手を曲げて前に出し、腹の前で蓮台(れんだい)を捧げ持つ姿勢で、勢至菩薩立像は両手を前に出して胸の前で合掌している。阿弥陀如来の脇侍として蓮台・合掌形の立像は、国内に鎌倉時代のものが二例あるだけで、この特徴を持つ仏像としては最古の部類に入る貴重な作品という。両像とも頭部が小さく、腰の位置が高い、体の肉付けが薄く衣文の彫も浅い、小さな目鼻を中心に集めて配置するなど和やかな風情を示す上品で優れた作風から、中央で製作されたと推測される。
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